男子はJ.ベイカー、女子はK.エンライトがQS2戦目で優勝

ワールドサーフリーグ(WSL)クオリファイングシリーズ(QS)の2戦目であるポート・スティーブンス・プロのファイナルは23日、オーストラリアのワンマイルビーチで行われた。現地21日から3日間にわたるQS1000のイベントは、2~3フィート(約60~90センチ)のファンウェーブの中で実施され、男子がジャクソン・ベイカー、女子はコビー・エンライトが優勝した。

先日に開催されたQS開幕戦のグレイト・レイクス・プロで5位入賞を果たしていたベイカーは、勝つことだけを考えて2戦目に挑んでいた。この日のファイナルでは、開幕戦でも準優勝して2021年絶好調のジョーダン・ローラーと対戦。ローラーは18.50のエクセレントを叩き出したセミファイナルのようなライディングを見せることができなかったのに対して、ベイカーはエクセレントを2本そろえた16.70をマークして、うれしいQS4勝目を手にした。

思い通りの結果になったベイカーは、「4度のファイナルで4勝はすごくうれしいね」と喜びのコメント。「ファイナルに進めば今後はプレッシャーがより増してくると思うけど、戦いの場に戻ってこられて良かった。今季はいいスタートが切れて、この調子を持続したい。特に、地元ニューキャッスルで行われるチャンピオンシップツアー(CT)のワイルドカード枠獲得に向けてね。そして今年の大目標は、チャレンジャーシリーズ(CS)に進むことさ」とさらなる高みを目指していた。

一方の女子は、エンライトが5位入賞した初戦のグレイト・レイクス・プロに続き好成績を収めた。エンライトが決勝で対戦したのは、初戦で3位に入ったフィリッパ・アンダーソン。これまでの対戦成績は1勝1敗の五分。エンライトは最初の波で8.17のエクセレントを記録してスタートダッシュに成功すると、次の波でも6.33のスコアでアンダーソンを引き離す。アンダーソンもエクセレントスコアで食い下がるもバックアップで伸び悩み、21歳のライジングスターにトップを譲った。優勝したエンライトの次戦は、26日から行われるマルーブラ・プロ。マル―ブラはかつて彼女が優勝を味わった相性が良いビーチだ。

「ファイナルに進むことができてすごくハッピーだったし、それに勝てたなんて信じられない」と破顔一笑のエンライト。「最後にフルシーズンを戦った時はとてもひどいもので、自分の技術に自信を持てなかった。でも、昨年は戦いから少し離れられたので、私にとっては良かった。だから今はサーフィンを再び心の底から愛しているし、楽しんでいる。次の試合も楽しみ」と、コロナ禍で試合から離れていたことが逆にリフレッシュできたと明かした。

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