五十嵐は5位 優勝はG.メディーナとC.マークス CT第3戦ナラビーン・クラシック

ワールドサーフリーグ(WSL)の男女チャンピオンシップツアー(CT)第3戦、ナラビーン・クラシック最終日が20日にオーストラリアのニューサウスウェールズ州で行われた。男子の五十嵐カノアは、クオーターファイナルでコナー・コフィン(アメリカ)と対戦するも勝ち上がることができず5位で今大会を終了した。なお、優勝は男子がガブリエル・メディーナ(ブラジル)、女子がキャロライン・マークスという結果になった。

NARRABEEN, AUS – APRIL 20: Kanoa Igarashi of Japan surfing in Heat 3 of the Quarterfinals of the Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona on April 20, 2021 in Narrabeen, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

CT2勝目を目指す五十嵐は、前日のラウンド16で世界王者のイタロー・フェレイラ(ブラジル)を下し波に乗るコフィンとヒート3でマッチアップ。風が無風に近く、波のサイズもスモールな厳しいコンディションの中、五十嵐が最初の波をキャッチしようとしたところ、コフィンのインターフェアのように見えたが、ジャッジはおとがめなし。開始10分でどちらも波に乗れずリスタートとなると、五十嵐はこれで調子を崩したのかわずか1本の波で計0.80ポイントに終わり、同11.06のコフィンに敗れた。今大会を5位で終えた五十嵐は、4745ポイントを加算してCTランキング4位をキープしている。

NARRABEEN, AUS – APRIL 20: Two-time WSL Champion Gabriel Medina of Brazil winning the final of the Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona on April 20, 2021 in Narrabeen, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

男子決勝は、五十嵐を下したコフィンとメディーナが対戦。メディーナはスピードあるラインディングから華麗なエアリバースを決めるなど、9点台のエクセレントを連発して9.27と9.50の計18.77を記録。8.77のエクセレントを出すなど計14.10で追いすがるコフィンに圧倒的な強さを見せつけた。今季は2戦連続2位とあと一歩の戦いが続いていたが、3戦目にして待望の今季初勝利を挙げたメディーナ。同じブラジルのフェレライを抜いて、ランキングトップに浮上した。

NARRABEEN, AUS – APRIL 20: Caroline Marks of the United States winning the final of the Rip Curl Narrabeen Classic presented by Corona on April 20, 2021 in Narrabeen, Australia. (Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)

一方、女子のファイナルは、ラウンド16で日本の都筑有夢路を下したマークスと準決勝でランキング首位のカリッサ・ムーア(ハワイ)を退けたタチアナ・ウェストン-ウェッブ(ブラジル)が対戦。19歳のマークスは、7.27と5.30の計12.57をマークして、同11.34のウェストン-ウェッブに勝利。今季初勝利のマークスは、ムーアに次ぐランキング2位につけている。

なお、オーストラリアの西オーストラリア州マーガレットリバーで行われるCT第4戦のマーガレットリバー・プロは、5月2日から開催予定となっている。

WSL公式サイトはこちら