バンザイパイプライン、ハワイ州オアフ島/アメリカ(2020年12月9日)
ワールドサーフリーグ(WSL)の男子チャンピオンシップツアー(CT)開幕戦、ビラボン・パイプマスターの1回戦12ヒートが行われ、五十嵐カノアら実力者が順当勝ちした。
世界的に有名なオアフ島ノースショアのバンザイパイプラインで、1.2~2.4メートルの波のコンディションで行われた大会初日。日本のエースがヒート1に登場した。
五十嵐は、モーガン・シビリック(オーストラリア)、ピーターソン・クリサント(ブラジル)とマッチアップ。自身3本目に5.43をマークすると、続く4本目には4.87を記録して、他の2人が得点を伸ばせない中、計10.30で次のラウンドへ駒を進めた。
その他の有力どころでは、現世界王者のイタロー・フェレイラ(ブラジル)、ジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)、世界チャンピオンに11度輝いたケリー・スレイター(アメリカ)らが勝ち上がりを決めた。
現チャンピオンでパイプマスターのフェレイラは、CTルーキーのマシュー・マクギリブレー(南アフリカ)、パイプインビテーショナルで2位となりワイルドカード枠を確保したミゲル・トゥデラ(ペルー)と対戦。マクギリブレーにヒート最多ポイント(6.83)を譲るも、計10.53で若手2人を退けた。
2回戦に進んだフェレイラは「また戦うことができてうれしい。今年は、明日が来ないかもしれないから、今を楽しんだ方がいいということを学んだ」とCTが無事に開幕したことを喜んだ。また、フローレンスも「この日のためにずっと準備してきた。たくさんトレーニングしたし、多くのイクイップメントを試した。夏の間にここハワイでサーフィンをせずに過ごした後、この時を待っていた」と待ち望んだツアーが始まり悦に入っていた
多くの強豪が1位通過する一方で、WSLチャンピオン経験者のガブリエル・メディーナ(ブラジル)とアドリアーノ・デ・ソウザ(ブラジル)が、パイプインビテーショナル優勝のジョシュア・モニス(ハワイ)に敗れる波乱が起きた。
ネクストコールは、ハワイ時間11日午後3時(日本時間12日午前10時)で、エリミネーションラウンドからスタートする。