五十嵐カノアは準々決勝で敗退 仏プレイベントはI.フェレイラとJ.ディフェイが優勝

French Rendez-Vous of Surfing」が、23日にフランスのアングレットで行われた。この大会にはヨーロッパのベストタレントに加えて世界王者のイタロー・フェレイラや五十嵐カノアらも参加した。優勝は、男子がイタロー・フェレイラ(ブラジル)、女子がジョアン・ディフェイ(フランス)だった。 

優勝したI.フェレイラ(写真左)とJ.ディフェイ(写真右)(Photo by Damien Poullenot/World Surf League via Getty Images)

五十嵐は、ラウンド1ヒート3に登場すると、最初の波でエアを決めて8.50のエクセレントをマーク。バクアップの4.33と合わせて計12.83でヒート3でトップのスコアを叩き出し、準々決勝へ駒を進めた。続くクオーターファイナルでは、敗者から勝ち上がってきたアンディ・クリエール(スペイン)と対戦した五十嵐。なかなかいい波をキャッチできず計8.07に終わり、計11.47をマークしたクリエールの前に敗れた。 

ラウンド1ヒート3を勝ち上がった際の五十嵐。(Photo by Damien Poullenot/World Surf League via Getty Images)

優勝したフェレイラは、1回戦でカウリ・ヴァースト(フランス)の後塵を拝してエリミネーションラウンドへ。しかし、ここを勝ち上がると準々決勝では再びヴァーストと対戦。ここでもヴァーストに終盤までポイントで負けていたが、ラスト1分を切ってからのライディングで見事なエアを決めて8.1をマークして、計14.33で準決勝へ進出した。勢いに乗ったフェレイラは、セミファイナルでレオナルド・フィオラヴァンティ(イタリア)を、ファイナルではクリエールを下して戴冠した。

エリミネーションラウンドのヒート2でエアを決めるI.フェレイラ。(Photo by Damien Poullenot/World Surf League via Getty Images)

優勝したフェレイラは、「素晴らしいイベントだった。みんなに感謝したい。先週はブラジルで優勝したけど、イベント色が強かった。今回は本物のコンテストのようだった」とコメントした。 

これでフェレイラは、先週のブラジルに続き WSLカウントダウンシリーズを連勝。昨年の世界チャンピオンを決めたビラボン・パイプマスターから数えると3連勝となり、世界王者の強さを際立たせている。 

一方、女子のディフェイは、1回戦と準々決勝を勝ち上がると、準決勝ではアングレットで生まれ育った地元のポウリーン・アドゥ(フランス)も撃破。フランス対決となった決勝では、残り約30秒から挑んだライディングで2019年ワールドジュニアチャンピオンのヴァヒネ・フィエロ(フランス)を逆転し、劇的な勝利を飾った。 

ラウンド1ヒート2で見事なライディングをするJ.ディフェイ。(Photo by Damien Poullenot/World Surf League via Getty Images)

試合後のディフェイは、「クレイジーな日だったわ」と体力を使い果たしていたが、ディフェイにとっては満足な一日となった。 

WSLカウントダウンシリーズの一環であるヨーロッパカップ第2弾はポルトガルでで開催。「MEO Portugal Cup of Surfing」と題したイベントは、9月28日から10月3日までの予定となっている。