ワールドサーフリーグ(WSL)のクオリファイングシリーズ(QS)3000、Vissla & Sisstrevolutionセントラルコースト・プロ最終日がオーストラリアのニューサウスウェールズ州アヴォカビーチで実施された。女子の池田美来と松岡亜音がセミファイナルに登場し、両者ともにファイナルへ駒を進めることができなかったが3位でフィニッシュした。なお、男子はカラニ・ボール、女子はザーリ・ケリーのオーストラリア勢が優勝を飾った。
激化するアジア枠のチャレンジャーシリーズ(CS)出場権争いは、残すところ本大会と20日開幕予定のQS5000Burton Automotive Pro & Speaking in Colour Proの2戦のみ。残り2戦は、アジアリージョナルとオーストラリア/オセアニアリージョナルの共同開催でアジアリージョナルにもポイントが加算されるため、日本からも多くの選手が参加する。その中で、女子の池田と松岡が準決勝まで残っていた。
先日のホワイトバッファロー日向プロで2位と健闘し、アジアリージョンのQSランキングを11位に浮上させていた池田。本イベントでもその勢いを持続していた15歳は、セミファイナルでは地元オーストラリアのケリーとマッチアップした。CS出場権を狙う池田はなかなか思うような波をゲットできず、ポイントが8.33止まり。5点台をそろえた19歳のケリーの前に涙を飲んだ。それでも1825ポイントを加算し、ランキングも7位まで浮上。最終戦のQS5000にCS出場権獲得の可能性を残した。
一方、アジアリージョンのQSランキング3位でCS出場圏内の松岡は、準決勝でオーストラリア/オセアニアリージョンランキング4位のニキシー・ライアン(オーストラリア)と対戦。中盤までに6.17、5.87を連発してリードを許すも、終盤にライアンの反撃を許し、惜しくもファイナルに進むことができなかった。ランキングは3位をキープし、最終戦でもその座を死守したいところだ。
アジアリージョンのCS出場権争いは、オーストラリアのニューサウスウェールズ州ニューキャッスルで20日開幕予定のQS5000Burton Automotive Pro & Speaking in Colour Proがラストチャンス。最大で6人が出場権を獲得する男子は、現在ランキング3位の田中大貴が射程圏内で、他にも6位の西慶司郎、7位の西優司、今大会で日本人最高位の5位と健闘して8位に浮上した新井洋人らが虎視眈々と狙う。女子も、野中美波、都築虹帆、松岡のトップ3の後に、5位松永莉奈、6位脇田紗良、7位池田、8位松田詩野と続く。3位松岡と8位松田の差は3000ポイント強なので、CS出場権枠争いの行方は最後まで目が離せなさそうだ。