五十嵐、CT第9戦を3位でフィニッシュ! 最終戦でファイナル5出場権目指す

ワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップツアー(CT)第9戦、コロナ・オープンの最終日が日本時間7月15日に南アフリカ共和国のジェフリーズベイで実施された。日本の五十嵐カノアは準々決勝でイタロー・フェレイラ(ブラジル)を下すも、準決勝でジャック・ロビンソン(オーストラリア)に惜敗して3位でフィニッシュした。CTランキング6位を維持した五十嵐は、最終戦でファイナル5出場権獲得を目指す。

クオーターファイナルで東京五輪金メダリストのフェレイラと対戦した五十嵐。終盤までポイントで後れを取っていたが、残り2分で大逆転劇をやってのけた。東京五輪銀メダリストの五十嵐は、7.91が必要な場面で、得意のレイバックからバレルをメイクすると、フィニッシュも華麗に決めるエクセレントのライディング。思わず自身も両手を空に突き上げて喜びを爆発させた渾身のラインディングは8.33を記録。ポイントを計15.43に伸ばした五十嵐は、計15.00のフェレイラを振り切って次のラウンドへ駒を進めた。

その勢いのままセミファイナルに挑んだ五十嵐は、今季CT2勝と好調のジャック・ロビンソン(オーストラリア)とマッチアップ。クオーターファイナルとは一転して終盤までリードしていたが、最後にロビンソンがエクセレントを出してひっくり返され、そのまま試合終了のホイッスルを聞いた。

3位で今大会を終えた五十嵐は、6085ポイントを積み上げてCTランキング6位をキープ。同5位のグリフィン・コラピント(アメリカ)とはわずか1275ポイント差。4位フェレイラと3605ポイント、今大会で優勝した同3位イーサン・ユーイング(オーストラリア)とも5445ポイントの差で十分射程圏内だ。現地8月11日から開始予定となっている注目のCT第10戦タヒチ・プロは、ファイナル5進出を狙う五十嵐にとって最重要の一戦となる。

JEFFREYS BAY, EASTERN CAPE, SOUTH AFRICA – JULY 15: Tatiana Weston-Webb of Brazil and Ethan Ewing of Australia during the cermony at the Corona Open J-Bay on July 15, 2022 at Jeffreys Bay, Eastern Cape, South Africa. (Photo by Beatriz Ryder/World Surf League)

なお、女子のファイナルも行われ、タチアナ・ウェストン-ウェブ(ブラジル)が、タイラー・ライト(オーストラリア)を下して優勝。第3戦MEO・プロ・ポルトガル以来となる今季2勝目を飾ったブラジリアンは、ランキングを3つ上げて、ファイナル5出場圏内の3位に浮上した。

WSLを詳しく知りたい方はこちら

WSL公式サイトはこちら