豪プレゲーム第2弾が開幕 女子は世界女王経験者2人が敗れる波乱

ワールドサーフリーグ(WSL)は、プレシーズンゲームのオーストラリアン・グランドスラム・オブ・サーフィンのひとつであるブーストモバイル・プロ・ゴールドコーストが、オーストラリア東部時間6日(日本時間同日)に開幕した。この日は、男女の1回戦と女子クオーターファイナル、男子クオーターファイナルの途中まで行われた。ネクストコールは、同7日7時(日本時間同6時)の予定。この模様はWSL公式サイトでライブ配信される。

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ラウンド1のJ.ロビンソン。(Photo by Kelly Cestari/World Surf League via Getty Images)

この日は、4~6フィートのセットの波がインサイドで割れるコンディション。1日を通じてもチューブあり、ピークもシフトするなどベストコンディションの中で大会が行われた。そんな中、男子はジャック・ロビンソンが好調だった。準々決勝では北寄りの風に変わり、潮も途切れていたにも関わらず、ロビンソンはベストの波を選択した。見た目はトリッキーで不規則な波のようでも、ロビンソンはチューブライディングとエアをコンビネーションさせた魔法のようなライディングを披露して、ほぼ満点に近い9.67をマーク。この日最高の数値を叩き出した。さらに、ロビンソンはバックアップでもエクセレントの8.93を記録。最終的に計18.60のハイスコアでオーウェン・ライトを下して、準決勝に駒を進めた。 

「(9.67を出したライディングについて)あの1本は大きな波でボードが小さすぎると感じたんだ。それで、ドロップすると思ったんだ。(8.93を出した波について)次の1本は、オーウェンが遠く離れていて、僕は手前の方をうろうろしていた。だから波が来たときは、すぐにいかなければならなかった」と、ロビンソンは笑顔で準々決勝を振り返った。 

また、ワイルドカード枠で出場したクリス・ベネッツは、1回戦でオーウェン・ライト、スチュアート・ケネディといったオーストラリアのベストサーファーとの戦いになったが、地の利を生かして、計15.74の好スコアでクオーターファイナルへ進んだ。思わぬ勝利を手にしたベネッツは、「彼らとあと10回対戦したら、僕は毎回負けるよ」とおどけていた。 

ラウンド1を勝ち上がったC.ベネッツ。(Photo by Kelly Cestari/World Surf League via Getty Images)

一方、女子では世界女王経験者の2人が相次いで敗れる波乱が起きた。その波乱の中心にいたのは、メイシー・キャラハンだった。キャラハンは1回戦で、2度の世界女王タイラー・ライトを、続くクオーターファイナルでは世界女王7度のステファニー・ギルモアを下した。オーストラリアン・グランドスラム・オブ・サーフィンの初戦、ツイード・コースト・プロを制したライトはヒート後、「キャラハンがファイナルに進むわ」と勝者を称えていた。

世界女王2人を撃破したM.キャラハン。(Photo by Cait Miers/World Surf League via Getty Images)