49歳にして「GOAT」 K.スレイターの偉業をアリ、ブレイディらと比較

ケリー・スレイターが2月11日で49歳の誕生日を迎えた。いまだ現役を続けるサーフィン界のレジェンドは、これまで11度の世界タイトルを手にし、頂点まで登りつめた最年少と最年長の記録を保持している。30年の競技人生を通じて55回のチャンピオンシップツアー(CT)勝利を誇るスレイターは、文字通り世界中で勝利を収めている。

GOAT(Greatest Of All Time、史上最高選手)に敬意を表して、スレイターが積み重ねてきた偉業を、他スポーツのレジェンドと比較してみると、スレイターの凄さがより一層際立つ。

比類なき11度のタイトル
スレイターが積み上げてきた11度の世界タイトルは、個人のアスリートとしては史上最高だ。NHLのウェイン・グレツキーはスタンレーカップを9度、ヘビー級王者のモハメド・アリは王座を9年間保持。最近ではNFLのトム・ブレイディが7度目のスーパーボウル制覇を果たしているが、スレイターの数字は際立っている。

2018年にサーフランチで撮影

史上最高選手の世界記録
スレイターは3つのギネス記録を保持している。CT最多勝、最多世界王者に加えて、前述した通り、史上最年少と最年長で世界チャンピオンになっている。

ワールドワイドで勝利する男
11か国と6大陸でCTイベントに優勝したことがあるスレイター。その中でも、最も勝利したのはオーストラリアで13回。

メディアに愛される男
米テレビ番組「Baywatch」で扮したスター、ジミー・スレイドだけでなく、ピープル誌の最も美しい50人やGQマガジンの最もクールなアスリート25人に選ばれたことがある。さらに、ジャクソン・ブラウン、ペリー・ファレル、エディ・ヴェダーといった有名アーティストと共演もしている。

世界最高の人口波を発明
科学者とエンジニアのチームと一緒になって、サーフランチを発明することになった想像力と技術的知識は、スレイターの絶え間なく動く精神によって動かされた。ウェイブプールは何十年も前から存在していたが、カリフォルニア州のリモアで大会を開催することになった時、スレイターはゲームをまったく新しいレベルに引き上げた。

ビジネス界でも史上最高
サーフボードブランド「スレイターデザイン」の立ち上げから、環境に配慮した衣料品レーベル「アウターノーン」での仕事まで、スレイターは水中でのサーフィンを変えるだけでなく、ビジネスのやり方も変えている。環境に優しいサーフボードの構造からリーシュで作られたトラクションパッドまで、彼のビジネスでの成功は世界中のサーファーにとっても成功事例となっている。