ワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップツアー(CT)は日本時間30日にビラボン・プロ・パイプラインで開幕。ハワイ州オアフ島のバンザイパイプラインで開催された一戦で、日本の五十嵐カノアがオープニングラウンドを2位でラウンドアップした。
昨季は東京五輪で銀メダルを獲得し、CTでは8位だった五十嵐。悲願のCT制覇を目指す今季初戦は、オープニングラウンドのヒート7にセス・モニス(ハワイ)、カルロス・ムニョス(コスタリカ)と同組でスタートした。北西からのうねりが入り波のサイズが8-10フィート(240~300センチ)、風も穏やかなグッドコンディションの中、五十嵐はヒート開始から12分ほど経過したところで自身1本目の波をゲット。見事なチューブライディングを披露して、この日のシングルウェーブでは最高となる9点のエクセレントを記録した。バックアップでスコアを大きく伸ばせなかった五十嵐だが、最終的に計12.00点をマークして、エクセレントを2本そろえたモニスに次ぐ2位でラウンド32へ駒を進めた。
その他では、東京五輪金メダリストのイタロー・フェレイラ(ブラジル)、故障からの復活を期すジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)、2月11日に50歳を迎える世界王者11度のケリー・スレイター(アメリカ)は順当に勝ち上がった。なお、昨季王者のガブリエル・メディーナ(ブラジル)は、心身ともにベストな状態ではないことを理由に開幕戦を欠場している。