五十嵐がWSLファイナル出場権獲得! CT第10戦で準々決勝進出

日本時間8月19日にワールドサーフリーグ(WSL)のチャンピオンシップツアー(CT)第10戦、タヒチのチョープーで実施されているタヒチ・プロは、男子ラウンド16までが行われた。五十嵐カノアはベスト8へ駒を進めるとともに、WSLファイナル出場権を獲得した。

CTランキング上位5人で争うWSLファイナル進出に向けて負けられない同6位の五十嵐。オープニングラウンドでは、カイオ・イベッリ(ブラジル)、ジャクソン・ベイカー(オーストラリア)と同組でまさかの2位に終わり敗者復活戦へ。ここで負ければ悲願のWSLファイナル進出が絶たれる五十嵐は、背水の陣で挑んだエリミネーションラウンドでセス・モニス(ハワイ)と対戦。両者ともに思うような波をゲットできなかったが、7本の波に乗った五十嵐が計6.96をマークして、2本の波で計5.67だったモニスをかわしてラウンドアップした。

そして、五十嵐はラウンド16のジャドソン・アンドレ(ブラジル)戦でほぼ完ぺきなライディングを見せて大願成就した。終盤まで追う立場の五十嵐だったが、およそ残り2分で素晴らしいチューブライディングを披露。バレルを抜けた時には、思わず五十嵐も拍手して自らを祝福するほど会心の出来だった。肝心の得点は、5人のジャッジのうち一人が満点をつけるなど、ほぼパーフェクトの9.70をマーク。ポイントを計15.70まで伸ばした五十嵐が、劇的勝利を飾った。この結果、少なくとも4745ポイントを獲得する五十嵐は、ラウンド16で敗退したCTランキング5位のグリフィン・コラピント(アメリカ)を上回り、WSLファイナル進出の可能性を残す準々決勝の相手サムエル・プポ(ブラジル)が仮に優勝しても五十嵐を抜かせないため、五十嵐のWSLファイナル初出場が確定した。

これで男子のWSLファイナル出場者が決定。フィリペ・トレド(ブラジル)、ジャック・ロビンソン(オーストラリア)、イーサン・ユーイング(オーストラリア)、イタロー・フェレイラ(ブラジル)、五十嵐の5人。CTランキングトップ5が、現地9月8日から米国カリフォルニア州ロウアートレッセルズでサーフィン世界一の称号をかけて熱い戦いを繰り広げる。

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