ワールドサーフリーグ(WSL)のチャレンジャーシリーズ(CS)最終第4戦、ハレイワ・チャレンジャーの4日目が現地5日に実施された。男子のクオーターファイナルからスタートしたこの日は、五十嵐カノアが登場。目下CSランキング首位の五十嵐は、決勝まで勝ち上がり、3位でフィニッシュした。一方、ラウンド32が行われた女子は、都筑有夢路がラウンドアップした。
五十嵐は、準々決勝をトップで通過すると、準決勝では2位となり決勝進出を果たした。ファイナルでは、2度の世界王者に輝くも故障明けのジョンジョン・フローレンス(ハワイ)、チャンピオンシップツアー(CT)最終戦コロナ・オープンを制したジャック・ロビンソン(オーストラリア)、ヒート内で唯一CTサーファーではないサムエル・プポ(ブラジル)と対戦。五十嵐は、切れ味鋭い技を見せて高得点をマークするもそれ以上にフローレンスのパフォーマンスが圧巻だった。東京五輪アメリカ代表のハワイアンは、レイバック、バレル、エアリバースを決めパーフェクト10を達成。バックアップも8.03のエクセレントを出し、見事な復活Vを遂げた。五十嵐も計14.54を記録して食い下がるも、フローレンスとロビンソンに及ばず3位でフィニッシュした。それでも、CS4戦中3戦で3位に入った五十嵐はCSランキング1位で戦い終え、CTサーファーの貫禄を見せた。
3戦ぶりに1回戦を勝ち上がった都筑は、2回戦では東京五輪の3位決定戦で下したキャロライン・マークス(アメリカ)、CT経験者のココ・ホー(ハワイ)、16歳の新鋭ベティルー・サクラ・ジョンソンとヒート8で対戦。東京五輪銅メダリストの都筑は、4人の中で最も多い7本の波に乗り、オープニングライドで5.33をマークするとその後はなかなか思うようにスコアを伸ばせなかったが、最後のライドで美しいボタンターンからレイバックターンでフィニッシュ。6.13の得点が飛び出し、4位から2位にジャンプアップして、サクラ・ジョンソンともに次のラウンドへ駒を進めた。
なお、野中美波と脇田紗良はラウンド32ヒート6でマッチアップするも、野中が3位、脇田も4位となりこのラウンドで姿を消した。脇田は25位、野中は17位で今大会を終えている。
ネクストコールは、6日午前7時30分(日本時間7日午前2時30分)。