ワールドサーフリーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)第6戦、サーフランチ・プロが現地18日から3日間にわたり、カリフォルニア州リムーアのサーフランチで行われる。東京五輪前の最後のCTとなる本イベントは、五輪出場者にとって重要な調整の場となりそうだ。
現在のランキング1位は男子がガブリエル・メディーナ(ブラジル)、女子がカリッサ・ムーア(ハワイ)。世界女王4度のムーアは、「サーフランチでの戦いは全く別物。乗る波が分かっているので、とてもプレッシャーがあるの。もちろん、作られる波は完ぺき。勝つにはタイミングとベストパフォーマンスがすることが大事なの」と人口波のサーフランチでの戦い方を熟知している。
世界王者2度に輝くサーフィンブラジル代表のメディーナは、「今はこのイベントに100%集中している。この勝負が終わればいったん自宅に戻り、それから五輪のためだけに練習をし始めることができる」と、CT6戦目以降のビッグイベントも視野に入れている。
本イベントは五輪前の重要なCTだが、11度の世界王者に輝いたケリー・スレイター(アメリカ)が、CTに戻ってくることはビッグニュースだ。けがのためオーストラリアレグ4戦を欠場していたサーフィン界のレジェンドは、人口波を知り尽くしているだけにその戦いに注目が集まる。
なお、女子ではレイキー・ピーターソン(アメリカ)、ブロンテ・マコーレー(オーストラリア)、メイシー・キャラハン(アメリカ)、タイラー・ライト(オーストラリア)が欠場。その代わりに、都筑有夢路がその枠の一つを埋める形で4戦連続CT出場権をゲットした。第5戦では自身初のベスト8に進み、先日のISAワールドサーフィンゲームズでは五輪出場権を獲得して勢いに乗る20歳が、五輪前ラストの大会で良い結果を残して大舞台へ弾みをつけたいところだ。なお、その他の3枠は、2018年のワールドジュニアチャンピオンのキラ・ピンカートン(アメリカ)、アリッサ・スペンサー(アメリカ)、ココ・ホー(ハワイ)となっている。
【大会フォーマット】
予選-ラウンド1&2
通常イベントのシード順は、出場する36人の男子と18人の女子がくじ引きで初戦の順番を決める。この大会では、6人ごとのヒートで、各人が左右2本ずつ計4本の波に乗り、左右のベストスコアが、各サーファーのポイントになる。各ヒート上位2名に加えて、男子ではそれに次ぐ上位12名が、女子ではそれに次ぐ6名がさらに2本の波に乗れるボーナスランへ進むことができる。なお、ボーナスランでは、前のラウンドの最高スコアを持ち越すことができる。
ボーナスラン
男子24人と女子12人で争われるボーナスランでは、男子が上位8名、女子では上位4名がセミファイナルに駒を進める。
セミファイナル
ここでは、各サーファーが4本の波(連続した左右の波を2本ずつ)に乗り、トータルスコアを競う。そして、男女上位2名がファイナルへと勝ち進む。
ファイナル
男女各2名のファイナリストが、4本の波(連続した左右の波を2本ずつ)に乗り、ベストスコアを競う。そして、最も高いスコアをマークした選手がチャンピオンとなる。